お囃子のはじまりは、明治7(1874),8(1875)年頃、宿組八坂神社でのお囃子の奉納と伝えられている。
囃子の曲目は、「にんば」「屋台」「四丁目」「四丁目(玉入り)」「鎌倉」「きつねつり」など、踊りは、「獅子舞」「天狐」「おかめ・ひょっとこ」、里神楽は芝居仕立ての内容となっており、「三番叟(五人囃子)」「獅子がまい」などである。
楽器の構成は、オオカン(大胴…長胴太鼓)、ツケ(締め太鼓)2、シノブエ(篠笛)、ショウ(鉦)で、「きつねつり」にはダイビョウシ(大拍子)が入る。
宿組八坂神社祭礼(7月)とともに、天神社例大祭(4月)での奉納も同じ頃からはじまったと伝えられている。
このほかに、志木の夏祭り(7月)・志木市郷土芸能フェスティバルなどでも披露されている。

「宿組の囃子」は、祭囃子芸能の保存状況、演奏者の伝承状況が良好で、今後の継承に関して積極的な方向性が窺え、現在の主な演奏者がかつての曲目や技術を継承しており、若い世代の参加もみられる。また、祭礼行事に組み込まれ、地域の支援や協力が得られている。こうしたことから、地域の大変貴重な無形民俗文化財としてとらえることができる。

実施団体の紹介

団体名 宿組囃子連保存会