行田市指定無形民俗文化財
行田市長野のささら獅子舞は、江戸時代中期の正徳3年(1713年)に久伊豆神社に奉納されたと言い伝えられています。
三匹獅子舞で法眼・中獅子・後獅子の三匹に面化が加わり、笛方・花持・歌い手で構成されています。
演目としては、鐘巻・笹掛り・弓くぐり・花割りの4演目が現在まで継承されていて、9月初めの土曜・日曜日の久伊豆神社秋季例大祭に、神社及びその周辺で演舞されています。
| 団体名 | 長野ささら獅子舞保存会 |
|---|---|
| 団体概要 | 埼玉県行田市長野地区の久伊豆神社では、毎年9月18・19日に大祭が行われ、五穀豊穣、無病息災、家内安全を祈り、長野ささら獅子舞が奉納されています。 その起源は1713年とも、文政6年(1823年)に松平下総守が忍城再興に関わった際とも言われ、300年以上の歴史を持つ伝統芸能です。 しかし昭和43年頃には後継者が途絶え、獅子舞も一時中断。これを憂いた地元有志が立ち上がり、昭和56年に保存会を設立しました。 現在は小学生から70代までが参加し、毎年の祭りに向けて1ヶ月ほど練習を重ねています。世代を超えて伝統を守り、未来へとつなぐ活動が続けられています。 |
| 団体PRメッセージ | 長野ささら獅子舞は、行田市内にある6つのささら獅子舞団体の中でも、特に激しく荒々しい舞で知られています。能や歌舞伎で有名な安珍清姫伝説をもとにした「鐘巻」が取り入れられているのも大きな特徴です。 使用する獅子頭は、県内でも古い時代の形式を残す「竜頭獅子」と呼ばれるもので、さらに「重箱獅子」という特異な形式に分類されます。その後頭部には、五色の色紙を切り下げて飾る独自の手法が用いられています。この色紙は神社のお札として扱われ、舞のあとに観客に配られるのは長野ささらのみの伝統です。持ち帰った色紙は、家内安全・無病息災・五穀豊穣のお守りとされています。 小学生から70代まで、世代を超えて継承されるこの伝統芸能は、東京藝術大学やものつくり大学との共同研究の対象にもなっており、現代に生きる文化として発展を続けています。SNSでも情報を発信し、伝統を共に未来へ繋ぐ仲間を随時募集中です。 |
| 問い合わせ先 | 行田市指定民俗文化財 長野ささら獅子舞保存会 電話 050-3703-8310 |
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