川越華道連盟は、昭和23年(1948年)に発足したいけ花の団体です。現在10流派の会員が所属しており、普段は各流派の研修会や、各自が所属する教室での稽古の場で研鑽を積んでいます。年に数回のいけ花展が発表の場です。会員は複数の流派にわたりますが、皆「和」を大切にしており、新年会、食事会などでも親睦を深めています。
\担い手の方にインタビュー/
Q.華道の起源・由来について
日本には古来より、自然の中に神が宿るという考えがあり、祭祀の場で花や木の枝が供えられていました。一方、飛鳥時代には、仏教とともに「供花(くげ)」の習慣が伝来しました。華道の起源は、こういった神仏への供え物だと考えられています。本格的に華道の様式が誕生したのは室町時代です。床の間を飾る芸術として確立し、発展していきました。江戸時代以降、多くの流派や家元制度が生まれており、現代では伝統的な様式だけでなく、作者の心を映した自由な作品がいけられるようになっています。
Q.花をいけるとは
華道は、花をそのまま飾るだけのものではありません。植物の自然な姿に、人の手を加えて、さらなる美しさを引き出すことが大事です。華道とは、花材の持つ美しさや個性を大切にしなら、自身の思いや世界観を表現する芸術です。具体的には、どの花材や器を選ぶのか、どんな空間にいけるのか、そしてこの花のどこを見せたいのか。そうした一つひとつの準備が、作品の世界を大きく広げます。花をいけるとは、花を通して自分自身を表現することでもあります。
Q.華道の良さについて
華道というと「道」みたいなイメージがあるかもしれませんけど、自由に花をいける「いけ花」だと捉えています。自然の花を使いながらも、自分のイメージや世界を表現できることが魅力です。いけ花といえば「床の間」のように決まった場所にいけるイメージがあるかもしれませんが、ちょっとしたスペースにお花をいけていけば、生活に潤いを感じることができるのではないかと思います。まずはちょっと体験するだけでもいいので、お花を触ったり、何かお花に触れる機会があったら参加することで、楽しさを感じてほしいなと思います。
Q.これからの華道について
川越華道連盟では、多くの流派の会員が所属していますが、各流派では、伝統を踏まえつつ、時代に合わせた新しい試みをしています。それは多くの人に華道の魅力を知ってもらい、その中から未来へ受け継ぐ人が生まれてほしいと願っているからです。花と向き合う時間は、心を育てる時間です。この美しい伝統を、次の世代へつなげていきたい――その思いが、これからの華道を支えていくのだと感じています。