〇体験レポート
~飯能まつり 令和7年11月1日(土)~
<武蔵丘短期大学 情報科学研究室 八板将明准教授>

底抜け屋台は、江戸の天下祭りが起源とされています。関東各地に広まったものの、経済面、道路事情などにより廃れてしまいましたが、飯能市では現在でも多くの町内で継承されています。字の通り、屋台の底がなく、演者は屋台の移動に伴い、自身も歩くことで屋台の中で演奏を行います。楽器の演奏をしながら、屋台の移動に合わせて歩くという非常に高度な技術が必要であると感じました。 

 

飯能市の市指定無形民俗文化財に指定されており、現在、13 台の底抜け屋台が毎年の祭礼行事で曳行されています。締太鼓や長胴太鼓が取り付けられ、屋台の後ろに笛と鉦が続き、歩きながら祇園囃子が演奏されます。 

以下の13 町内の底抜け屋台が指定されています。

 

一丁目町内会、二丁目町内会、三丁目自治会、河原町自治会、宮本町自治会、原町自治会、前田自治会、柳原自治会、中山自治会、双柳稲荷神社氏子、本郷自治会、浅間自治会、平松自治会 

 

町内の大人から子供まで飯能まつりを楽しんでいる様子が印象的でした。地元愛あふれる町民が自分や町をアピールする場として活気あふれる集いの場になっている非常に貴重な文化財です。

是非足をお運びください。 

〇宮本町囃子連の紹介

宮本町囃子連は、昭和3年(1928)に発会されました。会員数は77名で、6歳から95歳までの幅広い年齢層で活動しております。月1回の月例練習のほか、飯能夏祭り、飯能まつり前は、5日間の通し練習を行い、囃子・笛・踊り等の芸の腕を磨いています。大正14年(1925)建造の総欅(ケヤキ)造り屋台型山車上演しています。

【宮本町囃子連SNS】

Facebook:「宮本町囃子連」 
Instagram:「宮本町囃子連」 

\宮本町囃子連 森口彰徳さんにインタビュー/

江戸の天下祭りにおいて、山車の前に「つけ祭り」として底抜け屋台が先行し、そのあとに山車が続く形式であったと伺っております。しかし、祭りの費用負担から簡素化が進み、底抜け屋台が姿を消していったそうです。全国的に山車が残る祭りは多いものの、底抜け屋台のように「音だけを出す」形式の祭りは失われました。ところが、飯能においては、この消え去ったはずの「底抜け」が伝承されたという経緯がございます。

 

飯能の各町は大きな山車を所有し、大規模なお祭りがあるため、自身をアピールする場が提供されています。若者たちが自身を表現できる場があることが、彼らが祭りに熱心に取り組むことに繋がっていると考えます。子供たちは幼少期から「祭りが楽しそう」という気持ちで参加し、成長するにつれて、祭りに携わる子供たちは常に町内を意識するようになります。「○〇町の〇〇さん」というように、子供のころから町に居場所があり、祭りでは会館に同行し、参加し、お菓子をもらって帰るという経験を通じて、町に良い印象を抱きます。これはひいては、「飯能」という町を好きになるという大きな意味に繋がっております。動画をご覧いただき、飯能祭りを感じていただくことで、「少し行ってみようかな」と興味をお持ちいただければ幸いです。

〇飯能夏祭り2026について

飯能夏祭りで、宮本町囃子連の迫力ある祇園囃子の演奏を鑑賞することができます。是非足をお運びください。

 

【飯能夏祭り2026】

・開催日:7月18日(土)、7月19日(日)

・開催場所:西武池袋線「飯能駅」北口 (飯能駅前通り、銀座通り、飯能大通り周辺)、JR八高線「東飯能駅」からも徒歩圏内(徒歩約10~15分) 

※例年、会場周辺は交通規制が実施されるため、電車での来場が推奨されています。 

【PR動画】

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